簡易な小説1−8

少女とハコはそのクマのように大きな男に会う決意をした。
そのクマのように大きな男を見つけたナンバー3の子機は、まるで潜水艦のドアのような丸いハンドルがついた扉を開けた先をくぐって、長い階段を下りて行った先で見つけたらしい。
長い階段はコの字状の段々違いなっていて、それが地下3階まで続いているようだった。
(ねぇハコあの子達はこんなに長い階段を降りて行ったの?」
キュルッと鳴いてそうだと答えるとハコは少女より先に進み出て、まるでナイトの様に構える。
「それじゃあハコ行こうか」
キュルルと鳴いて同意するとハコは足が車輪なのに器用にカタカラ音を立てながら降りていく。
「ハコって階段登るのも降りるのもあまり苦労してないね車輪なのに」
キュルルと鳴いてそうなのだと自慢するように胸を張った。
そう私は本当は超高性能ボディによって一見二つしかない大きな車輪だが小さな車輪とが前に二つありそれをまるで蜘蛛の足のように自在に前に出したり後ろに出したりするのだ。
そして綺麗に地面に設置すると何の揺れもなく階段を降りる。
それにタイヤ幅を自由に変えられ、横幅が広くなったり狭くなったりすることによってグリップ力を自在に変えられる。
なので、どこにでも行けるのだ。
だが、そんなスーパーな私にも弱点もある。
高いところは苦手なのだ。
私を作った誰かは私が高いところまで自在に登ることは想定していなかったようだ。
それさえ出来れば少女の手を全く煩わせる事はないのだが、現場、高い所は少女に抱きかかえてもらわなければ無理だ。
だが、少女はどうか知らないが、私には不満がない。
少女に抱きかかえてもらって高い所に乗せてもらうのはあまり嫌いじゃないからな。
ハコがそんな風に考えているとは露知らず少女は階段の手すりをしっかり握りながらカンカンカンと音を立てる階段を静かに降りていく。
できれば音を立てたくないのだが狭い空間反響しやすい分厚い壁そして金属で出来た階段という組み合わせで音を立てるなというほうが無理だった。
「ハコは音を立ててないから気づかれてないかもだけど私も一緒に降りてるから多分気づかれてるよね」
キュルルと同意する、少女が大男に会うと決めた時点で分かっていたことだ気にしないで欲しい。
そう言いたいのだがキュルルとしかこの体は言えない。
誠に歯がゆい。
製作者は何を考えているんだもっと多様な音声を出力できるスピーカーをつけてくれていればこんなことにはならなかった。
だが仕方ない。何か意図があったのか、それとも愚かなだけだったのか分からないが、人間と同じで自分の体に文句を言っても仕方ないのだ。
我が身は一つしかないのだから。
少女が階段を下りる音が聞こえたのか、ナンバー3からの映像に変化があった。
男はカメラに背中を向けていたが振り返りキョロキョロとしだしたのだ。
まるで本当に熊のようだ、縄張りに入ってきた存在を警戒している。
ただ熊と違うのは人間であるということだ。
人語を話し意思の疎通を図ることができる。
熊と違って生態系の枠組みでは完全に対等で捕食関係には無い。
どちらかが取って食われるという話ではないのだ。
それが人間と人間ということだ、だからできれば話してわかってほしい。
そう思いながらハコはナンバー3から送られてくる映像を注視した。
しかしどうなんだ、あの熊のような大男は一体何をしているんだ。
それにあのキョロキョロとした感じ野性味が過ぎる気がする。
タイムスリップしてきた原始人じゃあるまいし。
ハコは頭の中で冗談を言った。

カンカンカンと階段の音が響く、敵対する意図はなくただ会いたいというだけなのだが、この金属音は緊張を高める音だった。
「ハコそろそろかな?」
少女は緊張のせいか声が少し震えていた。

それはそうだろうこの状況になって初めて会う人間が熊のように大きい男なのだから緊張しないわけない。
かくいうハコも緊張している、なので何度もカメラの映像を確認する。
階段を2/3ほど降りた辺りでカメラの映像では男はキョロキョロとしてどこから音がしているか確かめているようだった。
さぁ何が来るのか何が起きるのか。
そんな感じで男も緊張しているようだ。
だが男の手には武器と呼べるようなものは握られていないようだ。
それは安心材料だったが熊のような大男なのでその剛力だけでも十分脅威だろう。
ハコは緊張からか自分のアームに仕込まれている武器を確認した。
大丈夫だちゃんと動作している何かあってもこれでしのげるはずだ。
ハコはちゃんと動作していることにほっと息をつくと、いよいよ迫る階段の終着地点を見て、ゴクリと生唾を飲むような緊張感をもって降りていった。
階段を下りきると一段ぐっと広がった空間があった。
そしてその階段の先にはドアがあった。
四角いドアだ何の装飾もないアルミニウムむき出しのドアだ。
どこから持ってきたのだろうこんな不思議なドアを。
航空機についていた方がよっぽど似合っている、それも古めかしい軍用機に使われていればなお似合うそんなドアだ。
だがドアが重くなさそうなのはいいことだ少女が力を使ってぐいぐいと押す必要はない私が前に出て静かに開ければいいのだから。
ハコは少女の力を借りずにドアを開けられることこれほど嬉しく思ったことはない。
男の前に出るのだ、少女がドアを押すような事態だったら少女が真っ先に相手に会うかもしれないからだ。
ハコは覚悟を決めてその長いアームでドアハンドルを握る。
この先に男がいるんだなナンバー3。
その通りだと言わんばかりナンバー3からの信号がピコピコと光る。
ナンバー3から送られてくる映像ではキョロキョロとしていた男はこちらの方を気にしているような目線送っていた。
男が気づいたってことか・・・。
そうだ気づいたんだ、だけどまずは敵か味方かその点だけはっきりさせなくちゃいけない。
ハコはあえて間抜けな動きをすることにした。
ドアを開けて確かめるのではなく、ドアを静かに5回ノックしてわざわざこちらだと知らせるような動きをした。
そうすると男は少し警戒しつつも敵ならば突然と襲ってくるはずだと考えて少し動きがゆっくりになったような気がした。
少なくてもナンバー3の映像を見る限りそういう風に見える。
よしこれで少女に言葉を言ってもらおう。
キュルルルルっと言って少女に発言を促し
た。
「うん、わかったハコ何とか言ってみる」
少女は緊張で喉が締まるのを感じたがそれを振り払うために唾をゴクリと飲んでふっと息を吐いた。
そして扉を正面から見据えると軽く咳払いしてから話しかけた。
「すみません、私は旅をしている者です。
外があまりに寒くて凍えそうなのでこちらで休ませてもらいました。
どうも家主さんがいるようだということで挨拶しなければと思いましてこちらに来ました」
少女は長々とした丁寧語しっかりと言い切った。
それには緊張感こそあるが、敵意が全く含まれていない、そういう言葉だった。
これで敵対的に向かってくるんだったら明確な敵だ。
やたらに下手に出て様子を伺うなら詐欺師かもしれない。
どっちだ?、味方だろうか敵だろうか、それともどちらでもない干渉を嫌う人間だろうか?。
ハコはロボットなので手に汗握ることはないが心の中では汗をかいていた。
ナンバー3から送られてくる映像に変化があったドアの方へ熊のような大男がゆっくりとゆっくりと歩いてきている。
キュルルとハコは鳴くと少女を下がらせた。
敵か味方かこのドアが開く瞬間に要約分かる。
ドアのハンドルが握られた音がして、ゆっくりとゆっくりと間合いを計るような相手を静かに見たい様なそんな音を立てながらドアは静かに開いていった。



作者あとがき


あまり引っ張りたくないが、今回はここで終了だ。
熊のような男はどんな存在なのだろう。
私自身なんとなく決まっているのだがそれはここでは書かない1−9を見てくれ。
なんとなく書き始めた少女とハコだが、思ったより書けている気がする。
口述筆記の弱点は連続した語彙が書きづらいことだ。

例えば上記のなんとなく書き始めた少女と箱だが思ったより欠けている気がするという文だが。
例えば上記のなんとなく書き始めた少女とハコだが思ったより書けている気がするという文だが。
とこのように一発目では欠けている気がするになってしまい、少女と箱は段ボールの箱になってしまう。
なので、その部分に関しては手で修正している完璧な口述筆記ではないが、Google さんは私のデータを収集こそすれユーザー辞書を音声入力では作れないのだ。
早く Google さんは音声入力をカスタマイズできる辞書機能を追加してほしい。
データを収集するだけ収集しているんだからさっさとそういう利便性に貢献するものを実装して欲しいものだ。
そうすればよく使う語彙や語句などその人毎の言葉がつかえてより便利になるだろう。
早くそういう機能は来ないものか、来ないなら Google さんに要望書でも書くかと思う今日この頃だ。
この誰が読むともしれない小説を読んでくれたらありがたいと思う。
検索上位なんかになかなか来ないので、巡り会う人は天文学的な確率で巡り合っているんだろう。その縁を大事にしたいと思うのでコメントよければどうぞ。












































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