シュタインズゲート
助手が天使だ。
これは本当だ。
一人で奮闘し絶望し挫けた岡部倫太郎にタイムリープしてきた直後の顔を見て岡部が助けてくれと言う前に手を差し伸べてきたわけだ。
これを天使と言わないで何と言うんだ。
絶望し凄惨な光景を見続けた者は自ら手を差し出すこともできないほど疲れきってしまうものだ。
だから誰かから最初に声をかけてもらわなくてはいけない。
それを最初におこなったのがダルでもないしルカ子でもないし鈴羽でもない。
牧瀬紅莉栖、助手なのだ。
そして本当に弱りきった岡部倫太郎は牧瀬紅莉栖、助けてくれと言う。
普段人の名前もまともに言わない人間がまともに呼ぶ時いかに疲れ切っていかに絶望しているかというのがよく表現されている。
これが他の物に例えたらどうだろう。
パソコンオタクが新しい CPU を発表されたの見ても全然ときめかないと言うようなものか。
この天使力を発揮した牧瀬紅莉栖によって岡部倫太郎はもう一度まゆりを救うために立ち上がることができた。
そしてマイフォークの語りによって誰にも教えていないはずのワード。
アメリカ時代の友人にも日本の友人にも言っていないであろう極めてプライバシーな情報を打ち明けたわけだ。
それほど岡部倫太郎という男に気を許していてラボという場所に居心地の良さを感じていたのだろう。
飛び級でアメリカの大学に入った少女は同年代の近い人たちとの交流が希薄だったのかもしれない。
確かに実際の飛び級で大学に行った人ではその知性と趣味の幼さとの乖離が凄まじいらしい。
11歳で大学に入ったような少女はまだぬいぐるみが好きなのだが難しい数学や科学は理解できてしまう。
だが、大学に通っている人が皆難しい数学科学の話を常にしたいわけではないのは通ったことのある人間なら分かるだろう。
ぬいぐるみが可愛いって言ってる状態で止まってしまったいる少女にそういった人達と話せるだろうか?。
答えは話せない。
話す側も極めて倫理的にならなくてはいけない猥談なんてもってのほかだしぬいぐるみの可愛いさを自慢する少女に合わせなくてはいけないのだ。
そうなれば自然と面倒くさくなって交流しなくなってしまうだろう。
そうあれば少女はやはり孤独になってしまう。
牧瀬紅莉栖がこの先ほど開けた実例のような少女の経験をしたかどうかはわからないがやはり同年代で何の遠慮もなくしゃべってくる人間というのは貴重なのだろう。
実際友人にすら打ち明けられない悩みというのはある人にはある。
岡部倫太郎のように何の遠慮もなく人の名前もちゃんと呼ばない人間でも何の遠慮もなくラボメンだから助けると言い切る男は実は結構かっこいいのかもしれない。
だから助けてやろうという気にもなるんだろう。
なかなか長い時間楽しめるゲームだと言える。
それではまた
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